ピピがそろそろ帰ってくる。

本日3回目の洗濯が始まる。

リリは手が空いた時間に

大好きな喫茶店でコーヒーを飲んで

過ごしていたトキを脳に描いて

癒されながら洗濯を回す。

洗濯の際は、お洋服にもお疲れ様ですと

いつも心で呟いている。

カップルや夫婦の生活において

欠かしてはいけない当たり前でもあることは

コミュニケーションだと

感じ始めた。

帰ってきたら何を聞こうかな？

楽しかった？と聞くのは無難だし

綺麗だった？も何かおかしい。

主語が無いから何がってなってしまうよね。

そんなこんな考えていたら

ピピが帰ってきた。

第一声はやっぱり、

お帰り。お疲れ様だよね。

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リリは気付いた。

今日ピピが仕事の付き合いゴルフに出かけ

2日間いないことをすっかり忘れていた。

お昼頃、

行ってきまーすとピピは出かけた。

リリは、これからが忙しい。

なぜなら

布団のシーツ、トイレのマット、お風呂のマット

そういった物を全て洗濯するからだ。

リリは23歳。

家事は一般よりも少し出来て

掃除も好きだが見た目で沢山損をする。

水商売したことあるの？

彼氏に対してお金目当て？

若すぎる。

と、嫌味をよく言われる。

実際若いしブランドは大好き、

自分で働いたお金を貯めて

買っていた物を大いに使っているけど

わからない人に伝えても仕方がないからと

言い返さず心の中でハイハイと思っている。

言う人は大抵、何もやる事がない暇な人だ。

ある意味羨ましいな。

そして家事は夕方17時に全て終わらした。

久しぶりのおひとりさまご飯。

どうしても行きたかったカラオケに

2時間歌い続け、

1人で行くのは初めてな

お寿司屋さんに挑戦。

土曜日だからか、

お店はカップルや家族で賑わっていた。

ピピと一緒に行きたかったなと思った。

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昨日の朝の事は謝った。

ピピは優しく私の頭を撫でながら

あれだけ音量も大きいのによく寝れるなと

感心していた。

あ、嫌味かなと思いつつ

すんなり受け入れたように見せて

リリ結構爆睡してると気付かないのよ

と伝えた。

ピピは笑いながら

朝から久しぶりに動いて疲れちゃったと言い

ソファーに寝転がり3分もしない内に

夢の中へ行ってしまった。

その間にリリは

夜ご飯の支度をする。

この所、冷えてきたから

豚汁と銀だらの西京焼き他副菜にしよう。

銀だらの旬の時期に差し掛かかっているし

美味しいはずと思い買った。

1時間くらいで夜ご飯は完成した。

夜ご飯よ

と起こし一緒にご飯を食べた。

ピピは小さい子供のように

銀だらーと喜び、ひと口食べ

頬っぺを落としかけていた。

聞いた話だが

銀だらは切り身の長さが長いほうが

暑さよりも肝心であり

脂があまり必要ない料理には

尻尾付近を使うと良いそう。

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(補足

※銀だらとは...

銀だらは見た目がタラに似ているだけで

本来はタラでは無いよ。

味はアイナメやホッケに近く

白身のトロと呼ばれたりもする。

鰻よりもビタミンAが沢山入っており

抵抗力を高め病気を予防出来る栄養満点な魚よ)